top of page

2022年5月10日(火)

更新日:2022年6月7日

【魚の取り込み方法1(竿の状態)】

釣りを上手になろうと思うと,まずは魚を掛ける手法を身に付けなければならない.これについては,書籍,テレビまた最近ではSNSといった分野で非常に多く紹介され,仕掛けの内容,釣り場や潮の適する環境,魚の誘い方というように丁寧な説明があふれている.私も若いときには,むさぼるように本を読み,テレビを録画して何回も観ていた.


そして,次に超えなければならない壁が「魚の取り込み」である.これは多くの人がこの壁にあたり,挫折しかけている人も少なからずいると思う.最近ではこういった情報もSNSで出ているかもしれないが,まだまだ限られているのではないだろうか.


私自身の釣技については発展途上であるが,最近になり若い人と釣りをすることが増えてきた中で,書き残しておくべきと考え,筆を執った.


私が釣りをはじめたときの経験を書く.釣行を重ねると,稀に大物が掛かる.その瞬間に「ど,ど,ど,どうしたら良いの???」,何をしたら良いのか全く分からない,意味不明に竿を振ったり,最悪なときには頭が真っ白になり,固まってしまう.そしていつの間にか糸が切られて終了となる.


ただし,これはこれで楽しかった.「逃した魚は大きい」とはよく言ったもので,そのあとで,「とんでもない化け物が掛かったのでは!」と布団の中で妄想し,「次は取るぞ!」と妙に意気込んでいた.


読んでくれている皆さんには,より具体的にイメージがしやすいように,YouTubeにあげている『【まさかの展開】はじめて高知市沖の船釣りに挑戦』の動画にそって記述する.


動画の最初の場面では,はじめて大物を掛けた同乗者が魚とやり取りをしているが,まさに私も釣りをはじめたときに大物がかかると,同じ意識であった.「リールを巻くしかない!」である.しかし,この操作は間違っていないと思った.瀬(海底の磯場)から離れていたので,後は魚と引っ張り合い,すなわち魚と綱引きみたいなものなので,体力的に最後は人間が勝つだろうと,高を括っていた.


私の予想は外れる.腕だけの力でリールを巻いている人間と,全身を使って抵抗する魚では,今回魚に分があった.


私に交代した.まず竿をゆっくり立てて行き,魚の反応を聞こうとした.ドラグ調整が出来ておらず,ゆるかった.ドラグを締め込もうとしたが,自分の竿とリールではないので,調子が分からず諦めた.そこで,リールを巻いている手でスプールを押さえて,ドラグを調整することにした.ベイトリールで言う「指ドラグ」である.糸が出ないようにしてゆっくり竿を立てて行き,魚の状態をみる.そして,一気に糸を巻くと同時に竿を寝かせる.このときに竿の曲がりは極力変化しないようにする.魚を引く負荷を常に一定にするためである.


根本から曲がる竿であり,私がテンヤで使わないPE0.8号という細いラインであったため,竿の曲がりはこれ以上変えないようにして,同様の動作を繰り返し,魚を浮かせていく.


魚はたいがい船底が見えると走り出す.今回は,竿を出しているのと逆の方向に潜り込むように走ったので,船首に移動した.やり取り中に船首で膝をついたのは,ただ船から落ちたら怖いと思ったためである.


後は,竿の根元部とラインの角度を90度に保つとともに,竿の曲がり具合も維持させて浮かしていく.魚が走れば,竿の曲がりが一定の状態で糸を出す.


あれ...書きながら気がついた.私,魚とのやり取りで,大したことしてない...

同乗者と違うのは,ドラグを調整しただけ...

――――――――――――――

釣りをはじめた皆様

魚を掛けたら,

① 竿の根本部とラインは90度

② 竿の曲がり具合は,常に一定

※注意)釣りをする前には必ず「ドラグ調整」!

をやってみてください.

――――――――――――――


もしこれだけじゃあ,先人の釣り師の方々もわざわざ書いたり,説明したりしませんね...

失礼しました.

Comments


記事: Blog2_Post
bottom of page