2022年10月6日(木)
- Shinwa go
- 2022年10月6日
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【現在の船を購入したきっかけ】
現在,使用している船は令和2年2月19日に船検登録していることから,所有して約2年半が経つ.
体力的にゴムボートでの釣りに限界を感じ始めてからは,主に高知県土佐市宇佐町の貸し舟でキス,タイ,カンパチなどを釣り,満喫していた.このときに船を持ちたいと,ほとんど思っていなかった.
その理由は,購入方法,購入後のメンテナンス,またそれら諸々のコスト等が見えていなかったためである.
船を購入したいと思っている釣り師は,潜在的に非常に多くいると思う.しかし,二の足を踏んでしまうのは私と同じ理由ではないだろうか.
船舶業界は市場が狭いため,高知市周辺では自動車のようにディーラーが存在しているわけでもなく,そのほとんどがマリーナやメンテナンス業者が代理店となっている.そこに初めて話を聞きに行っても,全く船舶業界を知らなかった私の頭ではあまり理解できず,購入意欲が上がらなかった.
以前からブログに書いているが,人見知りが激しい私は,疑問点があっても質問し続けることに疲れてしまい,諦めてしまう.
ただし,船の購入に全く興味が無かったわけではない.友人や知人と酒を飲んだときには,「船釣りを真面目にやり始めると,中々陸っぱり釣りに戻れんなあ〜」,「やっぱり船を持った方が良いのかなあ〜」などと口走っていた.
これまでの貸し舟釣りや仕事で漁師さんと接した経験から,「もし船を所有するなら漁船か伝馬船かあ〜」と常々思っていた.釣りに特化するなら,竿が振れ,スペースが確保できるこの両船種である.
そのようなことを海事の仕事をしている知人にも酒を飲みながら何度か切り出すと,高知市周辺の船舶業界,船の購入方法やメンテナンス等々の話を色々してくれた.これにより,何でも自分でやりたい性分の私は,購入後の船外機や船体のメンテナンス方法が分かってきた.
そんなやりとりを酒の場で2年ほどしたと思う.その間に海事をしている知人には中古漁船を見せてもらったり,マリーナに陸揚げされている船を見学させてもらった.時折「どう,購入検討してみるかえ?」と聞かれたが,「うーん」と曖昧な返事を続けていた.
話は変わるが,私の仕事は年始に非常に忙しい.職場に缶詰状態で毎年ヘトヘトになる.令和2年(2020年)初頭も猛烈な忙しさで,目眩を起こしながら遅くまで仕事をしていた.
そんな仕事の最中に海事の知人から電話が入る.「古いけんど,希望にピッタリの船が見つかったき,買わんかえ?19フィートの伝馬船で,言いよった装備もフルに着いちゅうよ.どうするで?」とのこと.
「えっ,いくら?」と問うと「18万円で譲ってくれると!元々漁師が使いよったき,釣りに関する備品が全てそろっちゅう.エンジンは替えんといかんかもしれん.」
仕事の疲れで目眩がしていた私は,船への思考能力がほぼ停止していたのか,海事の知人が言い放った「漁師が使っていた」とのキーワードに後押しされたのか,「分かった.買うわ.」と,船を見ることなく購入を決めた.
購入後,船外機は新品に入れ替えた.そして,漁師さんが使っていただけあって,十分に行き届いた設備の愛船で釣りを楽しむという,現在に至る.
人生,時には勢いかもしれない.

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